東京都立松沢病院 精神科医療
東京都立松沢病院
〒156-0057
東京都世田谷区上北沢2-1-1
TEL 03-3303-7211 /FAX 03-3329-7586
http://www.byouin.metro.tokyo.jp/matsuzawa/
(※詳細はご確認ください)
名称 東京都立松沢病院
所在地 東京都世田谷区上北沢 2-1-1
開設者 東京都知事
管理者 院長 岡崎 祐士
開設年月日 大正8年11月7日
診療規模 入院 1,264床 (許可病床) (精神科 1,174床 / 一般 90床)
外来 400人/日
☆院長、松沢を語る。(一部抜粋)―院長・岡崎祐士―
http://www.byouin.metro.tokyo.jp/matsuzawa/shiru/index.html
(※詳細はご確認ください)
■院長に就任される以前は、松沢に対してどのような印象をもたれていましたか?
医療の分野ではやっぱり、非常に大変な、困難な病状の方の医療をやっているということですね。常に日本の精神科医療の中で一番困難な仕事を受け持ってきたことは間違いない。それは松沢の外にいても分かりました。
でも、重症な人を受け入れているから、そこで断片を見て形成される松沢への見方は偏見も生まれやすい。精神科の病気はみんなあんなもんだと。あれぐらい大変なんだとか、あれぐらい恐いんだとか。興奮する人もいるし、時には刑法に触れる行為をする人もいるし。それが少数だということは、松沢だけ見ていると分からないですからね。
■松沢がある種の基準となっていると。
130年の歴史があるわけですよ。ずっと精神科病院というと松沢が代表だったから。精神科の病院はああいうものだというイメージを作る意味では、ネガティブな世論を作る材料にもなってきた。でも、やる側からしてみたら、“一番大変なことをやっていて大変なんだ、でもそれが理解されない…”という側面があったわけです。ネガティブなイメージの反面、たくさん社会復帰していった人たちがいるんですが、そちらの側面はなかなか見えないですからね。うん。見てもらえなかった。
■外から松沢を見ていて、院長ご自身もそうした見方をされていたのですか?
そうですねぇ・・・だから、松沢はいままでちょっと内向きだったんですよね。世間がなかなか理解してくれなくても、そういう困難な中で、“自分たちは立派な医療をして、患者さんの人権を守って治療をしていくんだ”という、そういう気持ちが強かった面もあるんじゃないかな。だから今まで世間に対して、こういう医療をしている、こういう困難な人たちもいる、こういったことが必要だということを強く訴えないということもあったんですよね。なかなか理解してもらえないという気持ちが強くて、“自分たちが納得いく医療を一生懸命やっていればそれでいいんだ”、となってしまいがちだったのかもしれませんね。
でもその間にも、例えば1918年に呉秀三(※第5代松沢病院長)が私宅監置の実像について全国調査を実施して、その実状がいかにひどいか、これは改善しなきゃいけない、と社会に対する提言を行った時期もあったし、ライシャワーアメリカ駐日大使が精神疾患をもつ患者さんに傷つけられるという事件が起きて、閉じ込めなきゃいけないという世論が起きた時に、松沢と烏山病院の医局が中心となって本当の法律改正はこうだと運動したことで、通院公費負担という形で精神衛生法が改正されたということなどもあったわけです。
■確かに松沢は内向きだったけれど、外に発信した結果、日本の精神科医療をいい意味で変えてきた歴史があったと。
その通り。でも、やっぱり内向きな面が強かったんじゃないかなと思いますね。1970年代初めに松沢病院から研究所が独立したんですが、それまでは松沢病院の中には研究部門があったんです。その名残で今も医局の部屋には1研や2研といった名前がついてるんですが、研究所が独立してから研究が弱くなった面が否めないですね。
それともうひとつ。診療上も少し内向きだったということ。70年代は全国的な大学紛争や、精神医学会の混乱に病院も巻き込まれるなど、色々とごたごたがありましたからね。院長が2年くらいいなかった時期もあって、もうこの人しかまとめられないということで、引退していた70代の先生がきて、それでまた正常化したわけです。そういう病院が全体として内向きになった時期に研究所の独立が重なり少し停滞した時期があって、現在は再び活発化しようとしている時期なんですね。
・・・
◆診療科目(標榜科目) 精神科、内科、神経内科、外科、整形外科、脳神経外科、放射線科、麻酔科、歯科、リハビリテーション科、耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科、泌尿器科、婦人科
◇松沢の医療
精神科救急医療
精神科急性期医療
精神科身体合併症医療
アルコール性精神疾患医療
精神科薬物関連疾患医療
認知症精神科医療
結核医療
精神障害者歯科医療
精神科リハビリテーション
社会復帰支援
医療観察法医療
◇各種指定:
救急医療機関、応急入院指定病院、管理型臨床研修指定病院、日本老年精神医学会認定施設、
日本精神神経学会精神科専門医制度研修施設、日本内科学会認定施設、日本神経学会認定施設、
日本外科学会認定医制度修練施設、日本心身医学会認定施設、日本整形外科学会認定施設、
日本脳神経外科学会認定施設
☆岡崎祐士(おかざきゆうじ)
1943年熊本県生まれ。東京大学医学部卒業。
長崎大学、三重大学などを経て、現在、東京都立松沢病院院長
専門分野:
精神医学全般,成人及び老年期・青年期精神医学,予防早期治療,統合失調症保有資格精神保健指定医・判定医,日本精神神経学会専門医,日本老年精神医学会専門医
◎メッセージ病気を克服する主人公は患者さん自身です。私たちはご家族とも協力しながら、医学や医療の専門的技能をもって病気克服のお手伝いをします。病気を克服するには、生活を健康にする、心の健康のあり方をとり戻したり、促進をする、適切な医療サービスを活用する、3つの組合せが必要だと思います。一緒にチャレンジしましょう。
◇交通アクセス
京王線 八幡山駅 (京王線新宿駅より快速電車で11分)
八幡山駅 (改札より徒歩5分)
〒156-0057
東京都世田谷区上北沢2-1-1
TEL 03-3303-7211 /FAX 03-3329-7586
http://www.byouin.metro.tokyo.jp/matsuzawa/
(※詳細はご確認ください)
名称 東京都立松沢病院
所在地 東京都世田谷区上北沢 2-1-1
開設者 東京都知事
管理者 院長 岡崎 祐士
開設年月日 大正8年11月7日
診療規模 入院 1,264床 (許可病床) (精神科 1,174床 / 一般 90床)
外来 400人/日
☆院長、松沢を語る。(一部抜粋)―院長・岡崎祐士―
http://www.byouin.metro.tokyo.jp/matsuzawa/shiru/index.html
(※詳細はご確認ください)
■院長に就任される以前は、松沢に対してどのような印象をもたれていましたか?
医療の分野ではやっぱり、非常に大変な、困難な病状の方の医療をやっているということですね。常に日本の精神科医療の中で一番困難な仕事を受け持ってきたことは間違いない。それは松沢の外にいても分かりました。
でも、重症な人を受け入れているから、そこで断片を見て形成される松沢への見方は偏見も生まれやすい。精神科の病気はみんなあんなもんだと。あれぐらい大変なんだとか、あれぐらい恐いんだとか。興奮する人もいるし、時には刑法に触れる行為をする人もいるし。それが少数だということは、松沢だけ見ていると分からないですからね。
■松沢がある種の基準となっていると。
130年の歴史があるわけですよ。ずっと精神科病院というと松沢が代表だったから。精神科の病院はああいうものだというイメージを作る意味では、ネガティブな世論を作る材料にもなってきた。でも、やる側からしてみたら、“一番大変なことをやっていて大変なんだ、でもそれが理解されない…”という側面があったわけです。ネガティブなイメージの反面、たくさん社会復帰していった人たちがいるんですが、そちらの側面はなかなか見えないですからね。うん。見てもらえなかった。
■外から松沢を見ていて、院長ご自身もそうした見方をされていたのですか?
そうですねぇ・・・だから、松沢はいままでちょっと内向きだったんですよね。世間がなかなか理解してくれなくても、そういう困難な中で、“自分たちは立派な医療をして、患者さんの人権を守って治療をしていくんだ”という、そういう気持ちが強かった面もあるんじゃないかな。だから今まで世間に対して、こういう医療をしている、こういう困難な人たちもいる、こういったことが必要だということを強く訴えないということもあったんですよね。なかなか理解してもらえないという気持ちが強くて、“自分たちが納得いく医療を一生懸命やっていればそれでいいんだ”、となってしまいがちだったのかもしれませんね。
でもその間にも、例えば1918年に呉秀三(※第5代松沢病院長)が私宅監置の実像について全国調査を実施して、その実状がいかにひどいか、これは改善しなきゃいけない、と社会に対する提言を行った時期もあったし、ライシャワーアメリカ駐日大使が精神疾患をもつ患者さんに傷つけられるという事件が起きて、閉じ込めなきゃいけないという世論が起きた時に、松沢と烏山病院の医局が中心となって本当の法律改正はこうだと運動したことで、通院公費負担という形で精神衛生法が改正されたということなどもあったわけです。
■確かに松沢は内向きだったけれど、外に発信した結果、日本の精神科医療をいい意味で変えてきた歴史があったと。
その通り。でも、やっぱり内向きな面が強かったんじゃないかなと思いますね。1970年代初めに松沢病院から研究所が独立したんですが、それまでは松沢病院の中には研究部門があったんです。その名残で今も医局の部屋には1研や2研といった名前がついてるんですが、研究所が独立してから研究が弱くなった面が否めないですね。
それともうひとつ。診療上も少し内向きだったということ。70年代は全国的な大学紛争や、精神医学会の混乱に病院も巻き込まれるなど、色々とごたごたがありましたからね。院長が2年くらいいなかった時期もあって、もうこの人しかまとめられないということで、引退していた70代の先生がきて、それでまた正常化したわけです。そういう病院が全体として内向きになった時期に研究所の独立が重なり少し停滞した時期があって、現在は再び活発化しようとしている時期なんですね。
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◆診療科目(標榜科目) 精神科、内科、神経内科、外科、整形外科、脳神経外科、放射線科、麻酔科、歯科、リハビリテーション科、耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科、泌尿器科、婦人科
◇松沢の医療
精神科救急医療
精神科急性期医療
精神科身体合併症医療
アルコール性精神疾患医療
精神科薬物関連疾患医療
認知症精神科医療
結核医療
精神障害者歯科医療
精神科リハビリテーション
社会復帰支援
医療観察法医療
◇各種指定:
救急医療機関、応急入院指定病院、管理型臨床研修指定病院、日本老年精神医学会認定施設、
日本精神神経学会精神科専門医制度研修施設、日本内科学会認定施設、日本神経学会認定施設、
日本外科学会認定医制度修練施設、日本心身医学会認定施設、日本整形外科学会認定施設、
日本脳神経外科学会認定施設
☆岡崎祐士(おかざきゆうじ)
1943年熊本県生まれ。東京大学医学部卒業。
長崎大学、三重大学などを経て、現在、東京都立松沢病院院長
専門分野:
精神医学全般,成人及び老年期・青年期精神医学,予防早期治療,統合失調症保有資格精神保健指定医・判定医,日本精神神経学会専門医,日本老年精神医学会専門医
◎メッセージ病気を克服する主人公は患者さん自身です。私たちはご家族とも協力しながら、医学や医療の専門的技能をもって病気克服のお手伝いをします。病気を克服するには、生活を健康にする、心の健康のあり方をとり戻したり、促進をする、適切な医療サービスを活用する、3つの組合せが必要だと思います。一緒にチャレンジしましょう。
◇交通アクセス
京王線 八幡山駅 (京王線新宿駅より快速電車で11分)
八幡山駅 (改札より徒歩5分)
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